業界のセオリー(鹿島宏)

業界のセオリー(鹿島宏)という本を読みました。


・ヒット作はすべて、短い言葉で魅力を説明できる、強いコンセプトをもっている。

・オークションの世界では絵が売りに出されるビジネスチャンスのことを「3D」と表現する。

death(死)、debt(借金)、diborce(離婚)の3つである。

・不況の時はマニアを攻めろ。

・「この商品、私も使っています。」は、優秀な販売員が使う殺し文句。

商品説明を一通りした後、なお購入をためらうお客に、「私も使っているんですよ。」と一言。


お客はユーザーの生の声を聞いた気になって安心し、購入を決める。

・相手が法人客の場合、朝一は在社している確率が高い時間帯ですし、その中でも週の仕事始めの月曜日は「やる気モード」になっている人が多く、決断が早い。


・「2個まとめて割引」方式の販促キャンペーンのもう一つのメリットは、まとめて売れて早く在庫をさばくことができるというところにもある。
・値引きというのは、お客さまが「欲しい」と感じるタイミングで行なうのが有効です。


その目安となるのが給料日。

給料日前は生活必需品が良く売れますが、逆に給料日直後の月末には嗜好品が良く売れます。

このタイミングで値引きを行なうと効果は絶大です。

・質の高い商品を開発することで商品の単価を上げ、売り上げを維持する。

・引きが良い人は運を味方につける努力を欠かさない。

・流行っている店の共通点は、店のコンセプトが統一されていること。

ただし、単に統一されていればいいのかというとそうではなく、利用者のニーズに合わせた形で統一されていなければ意味がない。
・機内販売は3回目が売れる。お客は育つまで待てということ。


・ある植木職人によると、休憩時間は体力を維持するために設けられているだけでなく、差し入れをしてくれるお客と対話をすることで、作業の目的を明確にする意味もあるのだそうです。


・富裕層が一般庶民と違うところは、流行に流されないということ。

コンビニおでんは冬ではなく、秋に売れる。

顧客のニーズは「季節よりも早め」にやってくる。

・何もないところから市場調査をし、一からコンセプト作りをするよりも、競合店が作り上げた商圏を分析し、利用客を奪う作戦を練る方が確実です。


出店は競合店の近くがいいということです。

・メールCCは、同僚に向けて書いたつもりのクライアントへの悪口や仕事の愚痴が何度かやり取りされているうちにいつの間にかクライアントにもCCされていたといった失敗が非常に起こりやすいツールである。


・社長の出勤時間と経営意欲は比例する。

・女性誌がマネー特集を組むと相場が下がる。

・アイデアは移動中、就寝中、排泄中に浮かぶ。

・送料無料はネットで刺さるキーワード。

・ソムリエは靴と時計でお客を見抜く。

・プレスリリースは一枚にまとめ、「急な取材でも対応できます。」の一言が刺さります。

・1ヶ月9000円と金額をストレートに言うよりも「一日わずかコーヒー一杯分の負担」と表現する。

・できる営業マンは普段から見込み客を複数確保しておく。

一本釣りではなく、釣り糸を何本もたらしておくことで、心に余裕ができて、顧客の微妙な心の動きも読めるようになる。

・チャンスはいつ来るか予想できません。

常に準備をし、ふいのチャンスをつかめる人だけが上にあがって行けるのです。