アルツハイマー病は、歯周病の合併で認知機能がさらに低下。

アルツハイマー_R.jpg
・2005年には全国で認知症を患う人の数は700万人を超えると予想され、国内外でさまざまな研究が進んでいます。
そんな中、名古屋大学らの実験で「歯周病はアルツハイマー病を悪化させる」ことが明らかになりました。
アルツハイマー病は認知症のタイプの中で最も患者数が多く、6割以上を占めています。
実験では、人工的にアルツハイマー病にかからせたマウスを用意。
2つのグループに分けて一方を歯周病菌に感染させ、「アルツハイマー病のみ」のグループと「アルツハイマー病+歯周病」のグループを作りました。
両グループのマウスにまず球と三角錐を見せ、うち一つを違う形のものに置き換えて反応を調べたところ、「アルツハイマー病のみ」のグループは新しく置いた物体へ頻繁に近づく行動を見せたのに対し、「アルツハイマー病+歯周病」のグループの反応は変わりませんでした。
「歯周病を合併したことでさらに認知機能が低下し、最初に見た物体の形を忘れ、新しい物体に興味を示さなかった」と考えられます。
(日本人はこうして歯を失っていく )
*****
「アルツハイマー病のみ」のグループより、「アルツハイマー病+歯周病」のグループの方が、歯周病を合併してさらに認知機能が低下する可能性が明らかになりました。
アルツハイマー病患者が、歯磨きをしたかどうかを忘れることはあるかと思いますが、歯磨きをしていなくて口が気持ち悪い感覚までは忘れないのではなかろうかと思います。
また、アルツハイマー病を発症した時点で、歯周病でなければ、その時点で歯周病である場合よりも、アルツハイマー病も進行が遅い可能性があります。
もしそうならば、突然発症する可能性が高いアルツハイマー病はコントロールしにくいけれど、アルツハイマー病が発症した際に、少しでも進行を遅らせるために、現在の歯周病を克服するということは意味のあることだと考えています。