口腔衛生状態が過度に良好な人が抱えるリスクとは?!

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・スウェーデン・カロリンスカ研究所のJonas F. Ludvigsson氏が行た長期コホート研究によると、口腔衛生状態が過度に良好な人は、かえって炎症性腸炎のリスクが増大するという。
1973年から2012年にかけて39年に及ぶフォローアップで、対象者は2万162人に上る。
まず、対象者ごとに、歯牙欠損状態、プラークの付着状況、口腔粘膜の退縮状態を判定。
その後、スウェーデン国家疾患死因統計により、クローン病などの炎症性腸炎が発症したか追跡した。
結果、10万人に対する炎症性腸炎の発症数は37.3で、口腔衛生状態との関連を計測すると、歯面の33%以上にプラークが付着した状態では、クローン病のリスクは減少することが分かった。
これらの結果から、口腔衛生状態が劣悪だと 炎症性腸炎にかかりにくいという、いわゆる「衛生仮説」が立証されたとしている。
これまでも、 炎症性腸炎には免疫疾患の側面があり、過剰に口腔衛生状態をよくすると、腸管免疫の獲得に影響が出ることが指摘されていたが、今回の報告はそれを疫学的に支持するものとされる。
(アポロニア21 2016年9月号 )
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口腔衛生状態が過度に良好な人は、炎症性腸炎のリスクが向上するというエビデンスです。
口腔衛生状態が過度に良好というものがどのような状態なのかにもよりますが、殺菌剤等を使用して、口腔内の細菌を徹底的に排除するような状態を作り出そうとすると、菌交代現象が惹起される可能性があります。
やはりきれいすぎる状態も行き過ぎてしまうと、それとは異なる問題が生じるということなのでしょう。